治療についての考えー生活習慣病がなぜ？

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上記のような特色と、伝統医療と現代医療の研究、教育をテーマとしているから渓声塾（けいせいじゅく）、あるいは渓塾（けいじゅく）という名がいいといわれて、自分でも気に入って使わせていただいています。

以下に治療についての考えを述べさせていただきます。聞きなれない表現があるかもしれませんが、関心がある方はご覧ください。

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一般には、治療というと、物質の質、量や伝達システムを変換させたり（薬物や食物）、それらを断ち切ったり（手術）、細胞レベルで除去したり（放射線治療）など、漢方で言う「証」や発達段階、性差、遺伝的要因、環境要因なども考慮して選択されます。特に、疫学的な薬や医食同源としての食物の効用により、大きな貢献がされてきました。災害などの救急時や重篤な病気にも大きな役割を果たしてきました。

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人体というシステムは、神経系、循環系、線維系などからなるネットワークで組み立てられています。これらは、ホルモンやさまざまなタンパク質などの化学物質によって相互に作用し合い、たとえば、関連する器官や、組織、細胞によって免疫系という危機管理システムを構築しています。

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線維系というのは、骨や筋肉などの、結合組織や筋組織からなる系で、人体構造を形づくるだけでなく、受容器を通じて、あるいは物理的な力を伝える媒体として、上記システムのネットワークに組み込まれ、働きかけたり、働きかけられたりしながら重要な役割を果たしているわけですが、ともすると免疫系ともども、見過ごしにされがちでした。運動器の障害だけでなく、生活習慣病のような疾患にも関連してきます。

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人体の線維系にも着目し、システム全体に働きかけ、システムの役割を温存させながらからだの機能を回復するという立場で治療を組み立てます。予防医学の観点からも必要であると考えています。